球技、陸上、水泳、格闘技、ダンスやバレエなど、どのようなスポーツにおいても
高いパフォーマンスを発揮するためには「筋力」は欠かせません。
そのため、筋力アップを目指して日々トレーニングに励んでおられると思うのですが、、、
実は、そんなアスリートの筋肉が意外にも“弱っていることが多い”というのは御存知ですか?
こんなことを言うと、
「そんなわけない!自分は毎日のようにトレーニングしてる!」
「持ち上げられるウエイトの負荷も増えてきてる!弱ってるなんてあり得ない!」
このような声が殺到しそうですね(笑)
しかし、残念ながらこれは事実です。
まだまだ一般には知られていませんが、
「骨格のゆがみ」や「ストレス感情」は一時的に筋力を弱めてしまいます。
“弱っている”というよりも、鍛えた筋肉に“上手く力が入らない状態”といった方が正しいかもしれません。
その結果、
・最近なぜか思い通りのプレーができない(=スランプ)
・なんとなくパワーが出にくい
というような事態に陥ることもあります。
ここで、当院で実際に見られたケースをご紹介しましょう。
症例①21歳男性(大学生) 競技スポーツ:水球
《主訴》
最近ウエイトトレーニングでのベンチプレスが調子が悪い、なんとなくやりにくい。
《検査》
肩関節のゆがみがありました。その影響で大胸筋(胸の筋肉)に力が入りにくくなってしまい、ベンチプレスも上がりにくくなっていたようです。
《術後》
肩関節を調整した後は、その場で大胸筋の筋力も改善。数日後、ベンチプレスで自己ベストが出たとの報告を受けました。
症例②17歳女性(高校生) 競技スポーツ:空手
《主訴》
右足だけが上がりにくい、そのせいで蹴り技が出しにくい。
《検査》
「自分がやらなやきゃ!」という強い感情がストレスになっていました。そのせいで、右足を上げる筋肉が弱ってしまい、蹴り技がやりにくくなっていたようです。
《術後》
10分ほどかけて「自分がやらなきゃ!」という気持ちを解放すると、右足も左足と同じように上がるようになりました。
他にもストレスや歪みで筋肉が弱ると、次のような弊害が起こる可能性があります。
・最大筋力が低下する(パワーの低下)
・筋持久力が低下する(疲れやすくなる)
・反射的な動きがやりにくくなる
・思い通りの動きができなくなる
・怪我のリスクが高まる
このような状態だと、競技パフォーマンスが低下するのはもちろん、いくら頑張って練習しても、効率よくパフォーマンスを高めることができません。 それどころか、筋肉の調子が悪いままハードなトレーニングを繰り返すことは、怪我のリスクを高めてしまい、危険です。
そのため、定期的に心と身体をメンテナンスして、筋肉のコンディションを整えておくことは、日々のトレーニングを効率良くパフォーマンスアップに繋げていく助けになります。