その中でも、中学生~高校生くらいのジュニアアスリートには、ちょっとした傾向があります。
中高生アスリートのイップス施術の経験からわかってきた、よくある3つの傾向と対策についてご紹介いたします。
1.ストレスで余裕がなくなっている
ほとんどの場合、イップス発症前から慢性的なストレス過剰状態に陥っています。
よく見られるのは、
- 結果を出さなきゃ
- 期待に応えなきゃ
- 怒られるのが怖い
- 完璧主義
などです。
これらのストレスが重圧となり、心の余裕が少なくなっているときにイップスを発症してしまうケースが多いようです。
逆に、いつも良い気分でプレーできるように心掛けることがイップス予防に繋がります。
◎予防のポイント
日本の、特に中学・高校の部活動の場合、まだまだ根性論を美徳とする指導者が少なくありません。
もちろん、真面目に・真剣に・必死にプレーすることも大切ですが、それと同じくらい、ラクに・楽しく・気楽にプレーすることも大切です。
2.親の心理状態の影響を受けている
とりわけ、母親のほうがエネルギー的に子どもに影響しやすいようで、お母さんが心配・イライラ・執着心などで心乱れていると、
子どもは無意識レベルで、そのエネルギーを感じ取ってしまい調子を崩すことがあります。
よく見られるのは、
- 心配性
- 過度な期待
の2つです。
わが子を心配するのは親として当然のことと思われがちですが、残念ながら心配は子どもにとって強力な足枷(あしかせ)となります。
純粋な愛情から湧き出る気持ちは心配ではなく、「○○なら大丈夫!」という信頼です。
また、過度な期待の押しつけは執着心の表れであり、子どものパフォーマンスを低下させる要因となります。
◎予防のポイント
子どもに対して何らかのストレス(心配・不安・イライラなど)を感じるときは、それ以前に親自身の気持ちが乱れていることが多いです。
親の気持ちが乱れていると、子どもの現状に対して不安や焦りを強く感じます。逆に、親の気持ちが整うと、同じ状況であっても楽観的に受け取れるようになります。
親が自分自身の気持ちを整えることが、わが子にとっての一番の後押しとなります。
3.栄養不良に陥っている
とくに、タンパク質、鉄や亜鉛、マグネシウムなどのミネラル群、ビタミン類などが不足すると、メンタルが不調に陥りやすくなります。
食べ盛りである中高生に「栄養不良」と言われてもピンとこないかもしれませんが、成長期はカラダを大きくするためにたくさんの栄養を使うため、心や体の機能維持のための栄養が不足してしまうことがあります。
また、お腹が空くため間食をとることも多いと思いますが、その間食がスナック菓子や甘いもの、インスタント食品などの精製糖質がメインだと要注意です。
これらは栄養価が低いだけでなく、本来カラダにとって必要なビタミン類を消耗させたり、腸内環境を悪化させたりと、言わば「栄養泥棒」となる側面があります。
まったく口にしてはいけないとまではいいませんが、カラダを作る食事もトレーニングのうちと考えると、間食の内容についても気をつけるべきでしょう。
◎予防のポイント
- 栄養の過不足がメンタルに影響すること
- 成長期は思ったよりも栄養不良になりがち
- 栄養泥棒に気をつけること
の3点に気をつけることです。
ジュニアアスリートで栄養について真剣に取り組んでいる選手はまだまだ少数です。
つまり、栄養面のケアを実践することは、他の選手に対して大きなアドバンテージとなります。
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